堅い木材から削り出した球に彫刻加工した念珠。 木は肌理と質感から多分白檀。別の堅い木かも知れないけど。 遠目で見ると皺だらけの梅干しの種に見える。虫眼鏡で見るとびっくり。彫り物の人物のモチーフは多分七福神。禿頭でお腹が大きくて着物を着て笑っている。その他の紋様は植物とかサンスクリット語にも見えるけど良く分からない。七福神だとしたら縁起物で目出度い数珠なんでしょう。中国では七福神ではなくて八神仙の八人組だそうです。 箪笥の引き出しから出て来たけど、母が生前博物館関係の文化交流で北京や上海に脚繁く通っていた40年前の頂き物らしい。解説もメモもないので出所と材質と由来不明。これだけ手の込んだ彫り物だから観光客向け土産品ではなさそう。 数珠の直径90mm、球の直径約13mm、球の数19個。 木綿製と思われる房は痛んでいます。 白檀の数珠も数千円から数万円まで色々あるけど、これだけ精密な彫刻を施した品物はまずないでしょう。