○  白磁に線刻で簡素に描かれた草花、その全面に当時の朝鮮では貴重であった呉須を刷毛目で濃淡に塗った小さな壺です。

○  絵付、造形の巧みな官窯とは異なり、自由な感覚で素朴に造られた清楚な趣のある李朝の民窯ではと思うのですが。
○  李朝の白磁、瑠璃釉の壺は欧米でも大変人気があり、１９世紀の小品でもオークションでは相当高価で落札されているようです。
○  上口部外側に小さな直しが２か所ありますが、古い秀逸な金直しで景色と見立ててもさほど違和感はありません。
○  画像全体に光線の関係で瑠璃釉が薄く写っていますが実物はもう少し濃い目です。又、部分的に薄いピンク色が映っていますが、       これも光線の関係で実物にピンク色の発色はありません。
○  サイズ   ・高台外径：５・７㎝   ・胴部径：１０．０㎝   ・口部外径：６．４㎝   ・高さ：８．５㎝